2012年05月25日

金環日食リバーサル写真

前々回の記事でも申しましたとおり、21日の金環日食はデジタルの他リバーサルフィルムでも撮影しました。本ブログは鉄道を題材にしておりますので天文写真は門外となりますが、この際アップしておきます。
本題に入る前に少し。このフィルムをラボに出して返ってきた時、DP袋に変な膨らみが...前に失敗して未露光で返ってきたときのことを思い出しました。露出に自信がないと書きましたが、やっぱり失敗か!と一瞬思いました。しかし開封してみると、長寸の袋に入れて長巻きのまま巻いて入ってました。メモがあり、「フレーム不明」とあります。なるほど、ND100000という真っ黒なフィルターでほとんど撮ったので黒ベースのリバーサルフィルムではコマの境目がわかりません。本当にスリーブで切らずに返ってきたというわけです。最終コマだけフィルターを使わなかったのでそこから推測し、自分で6コマずつカットしました。
露出の方は案の定アンダーぎみに上がってきました。部分日食時に黒点がよく写っているものの、金環日食では輪が切れたようになってました。確かにつながってたのに残念。しかし、アンダーの方が不用な光彩を放ってないだけリアルともいえます。
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色も太陽の色ですね。400mmレンズで撮ったものを上下左右カットしました。粒子が出てますね。
あと、最後のコマはフィルターを使わなかったと言いましたが、雲が出てから肉眼でも観測できた時に撮ったものです。400mmレンズで撮ったものをそのままアップします。21日の記事の最後の写真の太陽の部分を拡大したような感じですね。
000003.jpg
今回の「金環日食鉄道写真」の企画は、始めから無理を承知で何とか残そうと考えたものでした。合成写真という選択肢しか基本的にはないものの、雲がかかればチャンス有りということも前の部分日食の経験からもわかっていました。結果はこのようになりましたが、何より天気が良くて多くの人が観測できたのは良かったと思います。私にとっても女子高校生の読者まで獲得できましたしね。(笑)
posted by 労軽好人 at 17:39| Comment(7) | ちょっと脱線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月23日

金環日食鉄道写真合成版作成記〜結局UFO写真!?

5月21日の記事およびコメント欄で金環日食鉄道写真についてあれこれ述べました。そして別々に撮った金環日食と鉄道の写真の合成作業を試行錯誤でしていました。その作成記を記します。
まず、そもそもこの発想は天文雑誌に載っていた連続合成写真に風景を加えたものからヒントを得ました。風景の部分を鉄道写真にするのです。ただし、障害物のない最適な場所を探さなくてはならないことは、前回記事で述べたとおりです。場所(近鉄奈良線八戸ノ里駅)を見つけてまずは事前に順光快晴写真をを撮っておきました。とはいえ、当日に撮ったものと合成する以上、いろいろな焦点距離で撮っておかなくてはなりません。
このように事前準備をしておいて当日を迎えました。
しかし、撮影当日はいろいろな理由から事前の計画と異なる結果になるものです。天候や自分自身の焦る気持ちなどです。結局2台のカメラをセットしておきましたが、広角による固定連続撮影はできませんでした。それをするならもう1台カメラとND100000フィルター(1万数千円します)が要ります。しかし欲張ると全部失敗するリスクがあるので2台くらいまでが無難だと思いました。
結果は金環日食の直後に曇ってきたのでPLフィルターをかけて、Dレンジopt.レベル5にしたら「ほぼ金環日食鉄道写真」は前回記事のように撮れたのですが、完全な金環日食鉄道写真はやはり合成によらなくてはなりませんでした。
前置きが長くなりましたが、そういった様々な制限制約のなかで、結局、金環日食を空に単独で正確な位置に浮かばせることに一番重点を置きました。なので金環日食をワイド(24mm)(35mm換算36mm)で撮ったものと、直前(4分前)に通過した列車の写真を合成しました。これがいちばん自分で見た感じに近いのと三脚に固定して撮ってますので完全にポジションが一致するからです。
金環日食24mm.JPG 合成前.jpg
左は24mm(35mm換算36mm)にND100000フィルターをつけた金環日食写真です。右は同じ画角で4分前に通過した列車をPLフィルターをつけて撮ったものです。左上に赤丸印を加えてありますが、ここに太陽があります。ワイドレンズとはいえかなり小さいですね。
これらをレタッチソフトであるアドビ社のPhotoshopを使って、左の画像を上で描画モードを「スクリーン」にして合成するのですが、このままでは白に白で当然見えません。なので右画像の太陽の位置付近を空の色を持ってきて着色します。これをいくつかパターンでやってみましたが、このように太陽周辺だけ穴を開けるようにするやり方が一番マシだと思います。列車部分を少し明るくし、黄色かぶりを取ったら完成です。
金環日食合成.JPG
やっぱり変ですね。ウワ〜!UFO襲来か?位置は正しいとはいえ、見えないものを見せるとこうなるということです。なお、金環が切れているように見えますが、望遠で確認していますので確かにつながっています。
せっかくなので、上述の先日撮った順光快晴写真にも位置合わせをして色、濃度の調整の上に合成しました。
金環日食2.JPG
あまり目立たないので金環を少し太くしてあります。やっぱりUFOですね...
ということで、超現実写真はいかがでしたでしょうか?
あと、もうひとつあえて薄曇りの写真を撮ってきて薄ら見える金環日食...なんていうのを創作することも考えられますが、それはまた今度気が向いたら作ります。やっぱり何でもアリになってしまいますね...

posted by 労軽好人 at 14:47| Comment(5) | 鉄道写真撮影記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月21日

撮れた!金環日食鉄道写真〜近鉄奈良線撮影記

今日は日本のかなり多くの人々が金環日食の観測を楽しめた日です。いわゆる太平洋ベルト地帯を横切るように本日の朝に観察できました。わずか数分の天体ショーに過ぎないのですが、朝からテレビ等で大フィーバーが報じられていました。
私もにわか天文ファンになり、書物を買い写真の撮り方を研究したのですが、考えているうちにふと思いました。皆同じような写真を撮っていたのでは面白くないと。そして私らしい金環日食写真といえば...やはり「金環日食鉄道写真」であろうと。それは可能なのだろうか?そのためにこの間、撮影方法、そろえるべき道具、撮影場所の研究をしていました。実をいうと、前回記事の東大阪大学に保存されている近鉄モ1470の撮影も、元々場所探しの際に立ち寄ったものだったんです。
そろえるべき道具といえば、真っ先に減光フィルター(ND100000)ですが、これが品薄で入手困難...のはずが、直前になって突如大手量販店では買えました。それまでは「82mm径+スッテップアップリング」しか無い状態だったはずだったんですけどね。(焦って買ってしまった方おられるのでは?)
次に撮影方法ですが、太陽の光はたとえ金環日食になっても強烈で、直接見てはいけません。撮影も当然太陽以外のものを撮る場合、別に撮影しなければなりません。なので「金環日食鉄道写真」なるものを成立させるには後の合成が必須です。望遠系でアップを撮るか、広角系で連続写真にするか。迷いどころですが、事前の実験で広角系にすると太陽が小さ過ぎるのでわかりにくい上に世紀の天体ショーが低解像度では情けない。とはいえ、広角系でないと、後の位置決めができない。自らものごとを複雑にしてしまってます...(これをこだわりと人は言う)結局デジタルとフイルム両方のカメラで撮る事にしました。
そして、撮影場所です。これがいちばん問題でした。月曜日ということで仕事がある日の午前7時30分頃(大阪)なので近場で撮る事にしたのですが、最適な場所がなかなか見つからない。都市部は電線、鉄塔が邪魔をします。そんななかで候補に挙げたのは近鉄の東大阪線新石切駅と、近鉄奈良線八戸ノ里駅です。前者は架線がない第三軌条で空がすっきりと見えるのですが、障害物があり適しませんでした。しかし、後者は待避線のある駅でウマい具合に金環日食が見える方向が開いています。ここしかない!ということで決定しました。
前日の予報では曇りということで不安な中での撮影でしたが、多めの雲の中から見事太陽が顔を出してくれました。私の横で日食グラスで観測していた女子高校生も感激!ふたりで喜んでいました。(笑)気がつくとまわりに人が増えてきています。通勤通学時に駅で見ようと考えていた人が多かったようです。
IMG_0296-1.JPG
部分日食を露出アンダー目に撮ると、太陽の黒点まで写りました。そして、ちょっと変な薄暗さを感じながらいよいよ感動の金環日食です。SONY α700+400mmレンズ(35mm換算600mm)で撮って上下左右を切ったものをアップします。
部分日食.JPG 金環日食1.JPG
ああ、晴れて良かった!もう一度女子高校生の子と喜び合いました。(いい年のオッサンが...)
望遠で撮ったり、広角で撮ったり、露出を変えたりと、大忙しで金環日食を撮り終えました。あとは、先日ここで撮った写真と合成...と思ったとたん、また不思議なことが起こりました。金環状態が終わったらすぐに雲がかかり始め、肉眼でも見れる状態になってきたのです。これは合成しなくても「金環日食鉄道写真」(に近いもの)が撮れるかも。次に来た列車をとにかく撮りました。ほぼ「金環日食鉄道写真」が撮れました。
DSC00169-1.jpg
左下の欠けた太陽の位置はわかるでしょうか?
前の部分日食の時の経験からこれはあり得ると考えてはいたものの本当に撮れました。大変ラッキーでした。
この後、合成したものもアップします。また、リバーサル(露出に自信がない...)もご期待ください。
ああ、晴れてよかったよかった。
posted by 労軽好人 at 17:19| Comment(6) | 鉄道写真撮影記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月10日

保存されていた近鉄モ1470

以前の記事で伊賀鉄道860系を何度も取り上げ、上野市から伊賀神戸にむけてのイベント貸切列車に乗車した時にその音に震え来るほどシビレたと大げさに言いました。今回はその元ネタともいう話題です。
860系はそもそも20m車が入る前の奈良線京都線などに820系として製造されたのですが、860系に狭軌化される際に南大阪線用の6800系の主電動機と台車を流用しました。車体が昭和36年製ですが、主電動機と台車は昭和32年製です。まさにカルダン駆動の新性能電車の夜明けともいえる時代の車です。
ところが、私がよりなじみがあるのは大阪線で使用されていた1470系という車輛です。昭和34年製の大阪線初の4扉カルダン駆動新性能車です。ラビットカーの大阪線版ともいえるでしょうか。以降の近鉄電車の外観がほぼこれらから始まったといっていいと思います。
しかしこの車はモーター出力が以後のものに比べて低く(75kW)、2両ユニットのオールM方式で高加速度を重視した設計です。技術的には試行錯誤があったころなのでしょうが、以後の車輛が出力アップし、MT方式が基本になってゆくと山間部での使用とはならず、また他系列との併結には面倒な操作が必要なことから最終的には孤立するようになりました。最後の10年ほどは上本町方の運転台を無くして運転台付き付随車を伴って5両(2編成)固定となりました。結局生涯大阪府内ローカルそれもほぼ普通列車のみで使用されたと思われます。(5両固定前には他系列と連結していたのを見覚えはありますが、各駅停車以外での目撃の記憶はあまりありません。ひょっとすると上本町-高安の準急に使われたことがあるかもしれませんが...)
世に出た当初はクリーム色に青帯の塗装で、周りの普通車はすべて吊り掛け駆動車の中、スターのごとき存在だったのかもしれませんが、最後はマルーン1色のまま、また冷改もされぬまま引退したとされています。
ただし、私としては非常に印象深い車輛のひとつです。なにせ、目をつぶっていてもそれとわかる個性ある車輛だからです。発進時のモーター音がとても大きく唸りを上げていたんです。特に5両固定になってからは純粋にこの形式だけが、しかも16個のモーターが一斉に唸るものだからそれと丸わかりです。これぞ、近鉄電車の音!という感じです。昔の車はマニア心をくすぐる個性がありました。10000、10100系の連接台車、2200系の重厚な走行音など、見なくてもそれとわかる車たちでした。少年時代は口まねをよくしたものです。
ところが、この1470系が保存されている(!)ことを最近知りました。驚きです。6800系ならまだしも1470系ではあり得ないことです。どうせ物置かなにかでは...と思ったのですが、2度目の塗装変更されて冷改もされてる!?というのです。ほんまかいな...
1474.jpg モ1470銘板.jpg近畿車輛昭和34年.jpg 1474扉.jpg
場所は東大阪大学キャンパス内です。偶然その場にいた方からご親切に入構の許可をいただけました。テントに覆われた車輛はまぎれもなくモ1474号機です。現在の2色塗装になってるのと、車体右側にわずかに見えますが、エアコンの室外機とホースが車体に穴を開けてつながって「冷改」されている。確かに...(笑)
付属幼稚園の園児の乗車実習や会議に使ってるそうですが、車体はかなり傷んできているものの、車内には往年の扉上のドアエンジンの出っ張りや非常用のハンドルカバー、ネジむき出しの窓枠などが見る事ができました。なつかしい...モーターはないが台車はある。昭和34年の銘板もありました。思う存分撮って、一人で口まねをしていました。ウォ〜〜ンと。個性的なモーターやドアの音が聞こえてきそうな気がしました。密かな歓びというのもいいものですね。(危なくない程度に...)
ラベル:1470系 近鉄
posted by 労軽好人 at 23:40| Comment(2) | 鉄道写真撮影記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月05日

「鉄道甲子園」見参

現在大阪梅田で開催されている「鉄道甲子園」なるイベントに先日行ってきました。少しご紹介いたします。
場所は西梅田のハービスホールで、期間は4月28日から5月6日、ゴールデンウイーク期間の開催です。
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子供向けイベントでかつ、有料(大人1000円、子供700円)ということだったので当初は行くつもりはなかったのですが、知人より無料招待券をいただきましたので顔を出してみました。
内容はメインが体験コーナーということで、関西主要電鉄会社のシュミレーターや改札機券売機などの展示です。
DSC00004-1.jpg DSC00005-1.jpg
さらにグッズの販売コーナーや鉄道模型の展示運転などお子様が楽しめる内容となっています。
「お子様が」ということは大人はどうなんだ?ということにもなりますが、好きな人には楽しい内容です。ただ、GW中ということですべて混雑。並ばなくては体験できません。見ているだけで非常に疲れたので私はざっとだけ見させて頂きました。
それで感想ですが、主催者側がそもそも初めてということで手探り状態なのがわかります。会場がもっと広い方がいいし、展示内容にも工夫がほしいところです。また、会社によって熱の入れように差がある(どことはいいませんが...)ように思えました。今後またするのであれば、例えば鉄道模型にかんしては、より充実したもの(例えば大学の鉄研など)の参加を考えてみるとか柔軟に対応したほうがいいように思えました。とはいえ初の試みは賑わったと言えます。
posted by 労軽好人 at 12:01| Comment(4) | 鉄道よもやま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする