2011年08月25日

SONY一眼カメラ新製品α77他実機拝見

昨日24日、ソニーが新製品を発表しました。SONY α700を所有している私としては待望の新製品です。しかも画期的技術を搭載してのものというウワサが数ヶ月前から流れてましたのでワクワクものです。
それは、Aマウントデジタル一眼カメラのα77(中級機)、α65(エントリー機)、そして、Eマウントデジタル一眼カメラのNEX-5NおよびNEX-7、そして、両マウントのレンズ数種です。
いずれもたっぷりの新技術搭載なので、そのいちいちに書きたくなることはあるのですが、鉄道写真を撮る者としてどう感じたかを実機を触ったうえでお話したいと思います。
実機を触ったというのは、本日より東名阪のソニーショールーム、ショップで先行展示が始まりましたので、早速大阪梅田にあるソニーショップに行って来たのです。平日ということで意外と空いてました。なのでたっぷりとスタッフに話を聞きながらちょっと多すぎる新製品を楽しめました。やっぱり平日の昼間がいいですよ...
さてそれで、やはり第1には、α77ですが、数ある新機能のうち、やはり気になるのは最高毎秒12コマ連写、2430万画素CMOSセンサー、240万画素の電子ビューファインダー(EVF)だと思います。鉄ちゃんなら当然気になりますよね...だって、そんなお化けスペックが中級機で実現するのですから今までの常識がひっくり返りますよ。エントリー機のα65でも毎秒10コマ連写、2430万画素CMOSセンサー、240万画素EVFなんですから、目が飛び出しそうです!?
ちなみにα700は毎秒5コマ、1230万画素、光学ファインダーです。これが普通の中級機です。重さ大きさともα77とはほぼ同じと感じました。(わざわざ持って行きました...)
おまけにα77のレンズキットはF2.8固定の16-50mmときたもんだから欲しい度満開です。
さて、このα77は具体的にどんな場面で大きなメリットがあるのでしょうか。やっぱり新幹線撮影が浮かびますね。毎秒12コマでバチバチバチと撮ればきっとチャンスを逸するミスが少なくて済むでしょう。
こんなことを具体的に頭に浮かべながら実機(ただしまだ試作機ということ)を操作したのですが、やはり引っかかるのはEVFです。前作(現行)のα55に比べれば格段に良くなっていますが、光学ファインダーに比べてどうか、というのは結論をいうと、具体的場面で使ってみないとわからないということです。この点はショップスタッフも気にされていて逆に私に質問されたくらいです。2台(α77とα700)を両手に持って、交互にファインダーを覗くと、やはり光学ファインダーの自然さは何よりもいい。しかし、見た目の像の大きさはα77の方が大きいのでその分わかりやすいかも知れない。ただし、あくまでトランスルーセントミラーを通ってきて作った像でなのでひょっとするとそれが実質的なシャタータイムラグになるかもしれない。そんな気がしました。ただ、スタッフはまだ、試作機だということを強調されてましたので販売される量産機ではどうなるのかちょっと気になるところです。極めて微妙なことなんですけどね...
あと、AF性能ですが、従来に比べるとこれも良くなっているのは間違いないでしょう。ただしこれは他社に比べて遅れていた分野なのでかなり追いつけたのかなという印象です。(これも鉄道写真撮影現場で使ってみないとわかりにくいことですが)
ということで、他にも根掘り葉掘り聞いてみたのですが、(私以外にもしつこく聞かれていた方がおられたのでそちらも横でお聞きしながらですが)結局のところ使ってみないとわからないということですね。少なくとも機能面については...(画質は比べるべくもないと思いますが)
あと、意外にというか、私の興味を引いたのはEマウントのNEXシリーズです。しょせんはαに比べると...という意識があったのですが、そうでもないような気になりました。まだ、NEX-7は展示されてませんが、(スタッフ曰く、まだ世界に3台しかないということです)NEX-5Nだけでもこれはなかなかいいな...という気にさせてくれます。ショーケースの中から、まだ販売されていないレンズとトランスルーセントミラー搭載のAマウントレンズ用のアダプター、そしてαと同じく240万画素のオプションのビューファインダーまで出していただいて操作させていただけました。(かなりシアワセ気分!?)
ひょっとすると、この「板チョコのような」薄く小さなボディーが今後主流になるのではないかと思えるほどです。日常の通常の撮影ではいつでもカバンに入れて持ち歩け、いざという時にはアダプター類を付けて撮る...そんな撮影スタイルが確立するかもしれない、いやその前にAPS-Cサイズセンサーを持った高性能サブカメラがカメラバックの片隅のスペースや服のポケットに入れて持ち歩けるのではないか...などこちらも別の意味で欲しい度満開にさせるものでした。
鉄ちゃんの間では(いや、鉄のみならず)まだ、ソニーは主流ではないですが、(というよりほとんど見かけない!?)キャノン、ニコンの2大巨頭のなかの常識を打ち破るようなカメラに今後も注目したいと思います。
ソニーはなかなか見応えのある後継機を出さずに正直イライラさせられてきましたが、やっと動いてくれました。これからが楽しみですね。
posted by 労軽好人 at 23:37| Comment(2) | カメラ・レンズ・機材論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月06日

森山大道と1万人、2つの写真展

今日は例年のごとく出品している「"PHOTO IS" 10,000人の写真展」の大阪会場の展示を見てきました。昨年は10月に同じOBPにあるツイン21ビルのアトリウムで開催されましたが、今年は8月になりました。(5〜7日)
応募期間が3〜5月でしたので、今年は震災の影響もあって、6月中旬まで延長応募していました。点数が少なくないか、質的低下してないかなど、勝手な心配をしていたのですが、それには及びませんでした。数が少し減っていることよりも、質の洗練された作品が多数見受けられました。また、いわゆる「アドアマ」と呼ばれる本格派のアマチュアのみならず、家族写真あるいは小学生、中学生などの作品、震災関連の写真など、多彩な魅力があったように思えました。それから昨年私は、「出品者は自分の写真に対する意見が聞きたいもの」と述べましたが、今年の場合は、気になる作品に携帯電話等を使って投票する制度を設けていました。ちょっと進歩?しましたね...
他にフォトブックの無料お試し体験コーナーなど、イベント色も出てきました。
いわゆる素人写真家のプリント離れが言われていますが、写真文化のさらなる発展、底上げにこの取り組みが一役買えばと思いました。
1MAN2011.jpg
それから、今日ではないのですが、少し前に大阪の中之島にある国立国際美術館で現在開催されている写真家森山大道の個展「オン・ザ・ロード 森山大道写真展」を鑑賞してきました。上記の写真展と違って、路上写真の大家とも呼ばれるプロ中のプロとも言える人です。
一部カラー写真もあるものの、ほとんどがモノクロ作品で、若い時の作品はプリントも本人曰く、ラフとのこと。そして撮影スタイルも荷物を持たずにコンパクトカメラだけで盗むように路上のあれこれをサッと撮る。ほとんどノーファインダーだというから驚きです。見る人に強烈なインパクトのある作品をそれでいて多数輩出しているのです。
私などは鉄道写真を撮るのにやたら重い荷物を持ちながら歩く方なので、撮影目的は違うもののある種うらやましい?限りです。いや、自分でそうしてるだけですけどね...というのも、三脚を構えてじっと撮るスタイルから基本離れられないので、いざ、例えば駅スナップを撮ろうというときにはフットワークが悪いのでいいシーンを逃すこともしばしばありました。といっても銀箱も三脚もあるいは一眼レフもやめてしまう勇気は今のところはありませんが...(と、言いつつミラーレス一眼は気になりますが)
この個展の作品を見ていると、初めはほとんど意味不明のように思えますが、大量の作品を見ているうちに大道ワールドに引き込まれて行くように思えます。そして、この人は人生かけて何を思ってこういう写真を撮り続けているのだろうと知りたくなりました。そして帰りに売店で写真集ではなく、写真学校の学生との質疑応答集の本(『昼の学校 夜の学校』(平凡社))を買って帰りました。若い学生の素朴な疑問にご自分の言葉で率直に答えるこれこそ、考えてまとめてから書く普通の書物よりも瞬間的回答である(それ故に写真撮影にも似た感覚の)本音が聞けるような気がしたからです。質問に答える時というのは即答が要求されますので本音が出やすいんですね...それがどうも私には路上の撮影対象を発見したときの即時の反応に似てるような気がするんです。
書物の中で、写真とは自分を映す鏡か、外界を見る窓か?という学生の疑問に対して、森山大道氏はどちらでもあるとしつつ、「光と時間の化石」と結論的におっしゃってました。うまく表現されたものだと思いつつ、これが実感なのだろうとも私は思います。
私もこのような「原論的な投げかけ」は嫌いではありません。本ブログ以外の場所でこの種の議論をしたこともあります。もっとベタな表現で...(いい写真を撮るための条件は?とか、そもそもいい写真とは何か?とか、何で鉄道写真を撮り続けるのか?とか...)
それを書くと長くなるのでまたの機会にしますが、(そんな話聞きたいですか?)この個展と本は、分野は違えど同じようなことを考えて生きておられる、いや、ずっと撮ってるとそういう考えに行き着くのかなと思えるようなことが随所に感じられるものでした。9月までロングラン開催なので是非ご覧になると思うところが生じるはずです。
2つの写真展を通じて、素人であろうが、プロであろうが、写真を撮るという行為そのものの意味を噛みしめるいい機会になりました。なぜ写真を撮ってるのか、それはシンプルに撮りたいからです。写真を撮りたいと思って、時間を作り、準備して、足を運んで、被写体を決めて、カメラを構えて、シャターを切るあなたの行為を含んだあなたの人生そのものが写真として結果として残るのだと私は思います。
posted by 労軽好人 at 23:52| Comment(2) | ちょっと脱線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする